darsのメモ帳

アニメや演劇など書いていきます

黒蜥蜴

こんにちは、最近はお芝居を拝見する機会に恵まれ(おもに配信)、

応援している役者さんの演技に、

こりゃいいもん見たなぁー、と幸せに浸っている日々を送っております。

 

これがなきゃ、人生やってられんです(真顔

 

久々に生の観劇してきましたので、その感想を綴ろうかと思います。

 

ノサカラボさん主催 朗読劇「黒蜥蜴」

1/21の昼公演を観てきました。

 

 

 

今回は長文になりそうなので、目次を設定しました。

 

 

 

黒蜥蜴について

江戸川乱歩の長編小説である、女盗賊と探偵のお話。

時代背景が恐らく戦後?なので、描写や表現が少し古く感じますが、

この作品はその古い雰囲気こそがメイン!だと思います(力説

 

シンプルで分かりやすく、

大胆なトリックで、ロマンあふれるお洒落な展開が、

モダンな衣装に身を包んだ、素敵な出演者と光と音で、

展開していきます。

和装!モダンガール!スーツ!黒ドレス!

素敵が大渋滞してる!

 

名作ゆえのおもいで

個人的にはこの公演の情報を見つけ、

これ見逃したら、絶対後悔すると思った作品です。

なぜ思入れがあるとかと言うと、

以前、宝塚をよく見ていた時に宝塚版黒蜥蜴を観劇したことがあり、

その思い出と記憶があるからです。

まぁ、たからづか版は台本的なものは色々ありましたが…(ごにょごにょ

名作のなせる業なのか、出演者の放つスター性の技なのか、

結果としては、

個人的な記憶として、大きな大きなインパクトを受けた作品です。

 

原作も読んで、名作の凄さを感じてから、

かれこれ時は経ち…

 

本当に個人的な事なのですが…

当時の応援していた生徒さんの役が、

今応援している役者さんが演じるなんてミラクル、

一生ないと思ってました。

名作故にこんな事もあるんでしょうね。

公演情報見て、自分の脳がいよいよお釈迦になったかと思った瞬間でした。

いやぁ、彼が雨宮君演じるのか、

小説に拳闘家という表現あったよね、

マダムとの主従関係があるという設定だよね……もうそれ勝確やん(真顔

 

観劇感想

まず舞台美術がお洒落。

宙に浮く水の入った容器がライトで照らせ、輝いている。

席は6つあり、椅子の位置は高低差がつけられている。

中心の椅子だけ、布がない状態だったので、

これは人間椅子なのかな?

 

 

以下は役者さん別

 

黒蜥蜴さま

大体黒蜥蜴のターン!妖艶でお美しい。

黒のドレスに、大きなファーもあって、ゴージャス!

最初無邪気な子どものように、犯罪を楽しむ様子から、

明智さんに心奪われて恋する流れが乙女!

明智さんとの騙し騙されの駆け引きが、本当に本当に楽しそうで、

自然と惹かれ合う流れが、素敵。

マダムの泣き、これはずるい。早苗さんの前で泣くのずるい…

雨宮青年を終始奴隷呼ばわり、そんな関係性がより一層、悪女らしい。

終始、妖しさと艶っぽさ全開の大原さん黒蜥蜴。

階段を降りるところで、奴隷が普通にエスコートしてる所の二人、

福眼!

 

明智さん

明智さん、もとい関さんがずるい…

かっこいいとカッコ悪いのギャップがずるい(コラ

圧倒的な主演役者、ライトが当たるときのオーラが、

まさに座長として舞台に立ち続けた方の、風格があった。

松公のあいづちだけでも面白い、落語の一節に出てくるような、

濃いキャラがまた良き。

自分の仮装を解く時の瞬間が、そのギャップがずるい。

駆け落ち、のセリフは半分本音で言っててほしい(願望

あのセリフ、カッコ良すぎて悶絶した。

 

早苗さん

育ちの良い家庭の娘さんで気品のある振る舞いと、

若い女子の反応が愛らしい佐藤さん早苗。

何度も気絶させられてしまうのは、可哀想…。

彼女の不安がる声がまた、作中の妖しい雰囲気をより一層強く感じた。

でも、最後はしっかり彼に告白していく姿が素敵!

彼女の成長を見ていくのが楽しかった。

誰がきてもへっちゃらよ、のセリフがKAWAII

あと、個人的に眼鏡早苗さん超好み、洋装もモダンな雰囲気で可愛い!

 

雨宮さん

最初は忠実な犬のように、己の意思で隷属する、という姿勢が美しい。

作戦に失敗しても戻ってきて、しゅんとする安元雨宮が愛らしい。

その後、主への嫉妬の気持ちが加速して、結果彼女を裏切る結果になっても、

なお彼女からの愛情を求める姿に、ぞくぞくしてしまった。

早苗さんの2度目の誘拐シーンで、これで2度目だねというセリフ、

ここだけでもいろいろ深読みしてしまう言葉だった。

早苗さんに告白された時の戸惑い、

どうすればいいのか分からないんだ、と困る姿から、

他人からの愛情を受け入れた時の、

暖かさと優しい雰囲気と、幸せそうな二人がいい。

早苗嬢への最初のあいさつが、もうとんでもなく色っぽい声で、カッコイイ…

階段を降りるところで、自然にエスコートしてる、

流石だぞ!いいもん見たぞ!!