darsのメモ帳

アニメや演劇など書いていきます

VOICARION_Ⅹ 祝・大阪公演

あなたの三国志ファーストデビューは?

自分は某ゲームです、狂ったように1000人斬りをして、

ヒャッハーしたり、

ゲーセンのカードゲームで槍の穂先がー、とか

弓は楽しいなー、って…(分かる人だけに伝わればいい

 

さて、今回も感想を書きたくて、戻ってきました。

今回の朗読劇の題材、三国志の軍師のお話です(ネタバレあり)

 

1/17の昼公演を配信にて拝見致しました。

 改めて、今回のお芝居に関わったすべての方々へ、

感謝の気持ちを込めて、本当にありがとうございました。

 

まず、特筆すべきはカメラの位置!

恐らくですが、舞台袖にも配置されている?

なかなか客席からでは見えないアングルで、

演者さんの姿拝見できたことに感動です!

カメラの切り替えも、キャストの映る時間を配慮して配信されているのかなぁ?

と思いました。

綺麗な画像と音で楽しめる、

ブルーレイに期待です!

 

いや、ブルーレイ発売の知らせは本当に本当に嬉しくて、

ワクワクする…!

 

舞台上の特殊効果が、

今回も派手で素晴らしかったです。

炎も火花も、戦いの激しさに重なっていく!

提灯を魂のように扱うのも、面白い。

桃園の3人の、あのライトもすごかった、

天に登っていくような、丸い照明がキレイだった…

あと、音楽。

今回は中国が舞台なので、

二胡の音とチェロやクラリネットなどの音との調和が、

観客の感情を盛り立てる。

銅鑼の音の迫力と、軍師たちのやり取りで、

次はどうなる、と観客をハラハラさせてくる演出が、うまい…

そしてお衣装の華やかさ。

将軍や軍師なので、役のテーマの色もあって、帯も鮮やか。

二胡の奏者さんのお衣装も、とっても可愛いかった!

影ナレの方が、最後すてきなメッセージを読まれていて、

心がジーンとしてしまった…。

 

 

!ここから各キャラ感想

ぜひ、文翁さんのブログ記事を見て下さい、

三国志を知ってる人も、

馴染みのない人も、

自分のような中途半端な知識でも、

ちゃんと楽しめるように書かれてあります凄い。

あと、朗読劇に合わせた呼称、

音の響きのチョイスもされている事も後に知り、

劇の中の工夫なんだ、としみじみ。

 

◎性格悪い天才軍師「諸葛亮孔明

今までの孔明とは、違う描き方が、

また珍しかった!人間くさい!

こども、という表現がまた、しっくりくる。

いたずらで殺されるなんて、嫌だよなぁ…

 

時折桃園の3人が出てきて、

当時の話、今の話、行ったり来たりします。

見てる側の感覚ですが、違和感を感じる事もなく、

お話の迷子にはならずに、すんなりと物語を追える、

演出と演者の工夫がすごい。

 

誰も死なせたくない、これだけは死守したい。

その思いをちゃんと実行していく姿、まさに軍師。

一人取り残されるのは、悲しい、見送って残されるなんて、辛い。

そして、死が怖いと、不安がる姿。

その後に、ちゃんと3人と一緒に戦場をかける姿との対比。

幸せそうな顔で、きっと旅立てたんだろうな…

すわべさんのお姿がとても美麗。

やっぱり羽扇を持って登場されるのかなぁ、って思ってました

(作中では出てきましたが…台本持てなくなるから、羽扇は無理か)

白髪!がお似合いでした…

 

 

◎天才軍師の傍にいた「姜維」(馬謖

 

丞相を想う気持ち、寄り添い、時に呆れる、

でもちゃんと策の理解をしていく。

最後の大一番の芝居、涙する姜維

そして、処罰を待つ彼、

若々しい、声の熱量が高い馬謖

メインと兼ね役の対比、切り替え。

これが朗読劇のちょっとした楽しみであり、

醍醐味だと個人的に思うんです…

お衣装の恰好が同じでも、ちゃんと違うキャラクターがそこにいる。

マジックですよ…

さすがです、ぱくろみさんカッケー!

最後の亡霊の場面、心に来るものがありました…

 

 

◎蛇矛「張飛

配役ぴったりー!

赤壁でがっつりー!

あたまは空っぽー!

それでも憎めないー!!

この作品唯一のほっこりできるキャラ!

いや本当に、素敵でした勝平さん張飛

孔明とお別れするところは、

本当に切ない…

義兄弟とのやりとりが、漫才みたいで好きだなぁ。

武器を持ってぶんぶん振り回す、

ちびだけど、どんな戦場でも突っ込んでいける馬鹿。

すごい誉め言葉だよな…

  

 

◎金色玄徳「劉備

元々は平民(おそらく?)、

そのイメージがしっくりくる。

でも、人の上に立つ人らしく、ちゃんと人を見ている彼。

孔明と一番仲良くなれた人、という印象です、変人同士(誉め言葉)。

公式ページの登場人物の設定みると、

なるほどと思う事、たくさんありました…

2幕でお衣装変わってる!

お前ひとりで、わるいなぁ、みたいな言葉を言われちゃあ…

亡霊と孔明が、少しずつ近づいていく姿は、やっぱり切ない。

明るい声が印象的なしものさん、よかった、とてもよかった。

ニコって笑顔で笑ったり、孔明たちとの喧嘩を仲裁したり…

お声の雰囲気と役が合致していた、兄者だった!

 

 

◎美髭公「関羽

声量が、迫力が!!

孔明に挑発されて、ちゃんと実行して、

義の武将らしさ全開。

てっきり、長いお髭を付けて出演されるものかと

(羽扇同様、無理でしょう)

赤壁での孔明とのやりとり、曹操を打ち取る策を授けるところ、

男の友情というやつでしょうか、それともただの策略なのか?

あと、曹操との対峙するところがまた、かっこよかった…

最後の戦での台詞もまた、長台詞だけどちゃんと孔明の台詞が入ってて…

やすもとさんの立ち居振る舞いが関羽だった、

青龍偃月刀持って仁王立ちしてる姿を見た気がした。

(ラジオ番組で赤兎馬乗ってやってるイメージ、とご本人仰っていたので、

あながち間違いないイメージだったんや…)

 

 

◎天才軍師の好敵手「司馬懿」(曹操

やまちゃん!

存在感の大きさ、馬を駆ける掛け声の圧、やっぱりすごい。

思考をグルグルまわすセリフを、

なぜあんなにすらすらお話できるんだろう…

息子、せがれが一番の理解者。

なにより、この二人の掛け合いがいい。

孔明とのやりとり、あまりないけど、

きっと孔明の一番の理解者。

曹操孔明をあしらう所もまたいいなぁ…

子馬鹿にして、でもその中でちゃんと孔明を見ていて、

でも、そんな孔明にコテンパンにされて…

やはり、赤壁でやられた、という結末なのか?

 

◎父を想う賢い若者「司馬昭」(荀彧)

かっこいい、のぶながさんカッコイイ!!

「父上ぇ!」「おのれぇ!」

いやぁ、熱量高い!

姜維の涙を見て、

気でも狂ったのか、と冷静に分析しているのが印象に残る。

父上の話題以外、きっと感情に揺さぶられない人なのかも。

公式ページの登場人物の説明を読んだ後に、

こちらを劇を見ると、

また違った見え方がするかもしれません(二回目

 

以上です。

最後の緞帳を何度も開けてくれたり、

演者からひとこと挨拶があったり…

出演者さんスタッフさんのサービス精神が、また嬉しいです。

休憩時間が設けられたのも、よかったなぁ。

やはり休憩なしは、

出演者さんスタッフさん結構負担だったと思う気がして…

舞台上の事故は本当に怖いし、

絶対安全であってほしいし…

演者・スタッフの健康第一でいてください、って思う。

演者さんたちのsnsで、

セリフの掛け合い、の話題が出ていて、

改めて相手がいる中の芝居の有り難み、

そこに起こる熱気と感情を味わう楽しみ、

それができる喜びを見た気がします。

やはら、リアルな感情のぶつけ合いこそ、

お芝居の醍醐味なところ…

普通に、お芝居が観れる人が、いつか戻ってきますように。

自分も、できることを続けていこうと思います。